ロシアのジニチェフ非常事態相は、8月5日に国後島ユジノクリリスク(古釜布)で行われた緊急救援センター開所式に出席した。式典では、軍国主義日本の敗北とクリル諸島及びサハリン南部を取り戻すことに貢献した1945年8月のクリル上陸作戦で戦死したソビエト兵を追悼し1分間の黙とうが行われ、記念碑に「ロシア国旗をいったん掲げた場所では、決して降ろしてはならない」というニコライ1世の言葉を記したプレートがはめ込まれた。ジニチェフ大臣は「私たちは常に死者の記憶を称え、彼らの偉業を忘れない。それは私たちの神聖な義務である」と語った。(サハリン・インフォ2020/8/5)
※RUSSIA BEYOND 2020年1月3日
ニコライ1世「ロシア国旗をいったん掲げた場所では、決して降ろしてはならない」–ニコライ1世がこのセリフを吐いたのは1850年のこと。このとき、ロシアが僻遠のサハリン島を維持すべきか否かについて論争があった。サハリン島には、探検家ゲンナジー・ネヴェリスコイが軍事拠点を築いていた。これは、中国、日本との間で深刻な領土紛争を引き起こしかねないため、政府関係者の一部は、こうした行為は危険だと考えた。しかし、ニコライ1世は、ロシアは自国の領土とみなした土地を決して放棄しないとの考えを明確に示した。
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