❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2020/4/7
国後島ユジノクリリスク(古釜布)の地区中央病院のタチアナ・ソロトヴァ主任医師が国後島と色丹島の新型コロナウイルス感染に対する医療体制について語った。「地区中央病院には感染症病床が4室ある。必要に応じて色丹島のクラボザボツコエ(穴澗)分院も含めてコロナ対策に転用する計画が進められている」と話す。病院は現在、一般の診療を休診している。処方箋が必要な人は電話で申し込み、担当医が処方箋を薬局に送付。患者が薬を取りに行くことになっている。救急医療、専門医療を受診する患者については毎日受け付けている。コロナウイルス検査のための検体はユジノサハリンスクの州立病院に毎日集約されている。検査される人数は医師の判断で決定される。国後島の病院には固定式と携帯式の人工呼吸器がそれぞれ2台あり、色丹島の分院にも固定式が2台、携帯式が1台装備されている。医師たちは現在、新型コロナウイルス感染症の予防と治療に関する利用可能なすべてのガイドラインについて確認作業を行っている。肺炎と診断された患者が入院すると、重症度に応じた治療法が選択される。患者を州立病院に移送する必要がある場合、ヘリコプターなどで緊急搬送を行う。
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