❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2020/2/27
国後島、色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル都市管区のブラセンコ市長は2019年の社会経済発展の状況を報告する会議を開催した。行政府からナデジダ・シュミャコワ財務部長、オリガ・キリナ電力・住民サービス部長ら幹部職員が同席した。国後島と色丹島を合わせた地区人口は1万1,800人で、依然として出生率は死亡率を上回った。地区内には268の法人企業と221の個人起業家が登録されている。従業員の平均給与は7万8,200ルーブル、年金受給額は2万5,900ルーブルだった。失業率は0.5%で、2019年に250人が雇用された。地区に5つある学校に1,118人の児童・生徒が在学、7つの幼稚園に645人の園児が通園している。2019年の域内生産額は26億9,200万ルーブルで、前年より15.3%増加した。水産加工品の生産量は12.8%増加した。小売売上高は15億6,200万ルーブルとなった。色丹島の2つの村を結ぶ幹線道路は工事契約が整い、公衆浴場の建設が2019年から始まった。2020年にはマロクリリスコエ(斜古丹)で図書館と文化会館の建設が始まる。このほか、2016-2025クリル諸島社会経済発展計画の事業として国後島ユジノクリリスクに550人が学ぶ学校が建設される予定だ。子供芸術学校と郷土博物館が入る文化センターの設計が完了した。国後島ゴロブニノ(泊)の幼稚園と学校は請負契約が完了、オトラド(近布内)の文化の家は設計に着手した。ユジノクリリスクとオトラド、色丹島のクラボザボツコエ(穴澗)に幼稚園がけんせつされる。また、国後島ドゥボボエに助産施設が開設される。






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