リマレンコ知事 色丹島住民のために新しいバスを購入、薬局の開設も約束

北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2020/2/12

色丹島を訪問中のリマレンコ知事はクラボザボツコエ(穴澗)の文化の家で住民との対話集会を開催した。住民からは交通アクセスの問題が提起された。ある住民は「近年、住宅や学校、幼稚園が建てられ企業活動も活発になったが、生活の基本的な問題は解決されていない。バスが足りない。マロクリリスコエ(斜古丹)とクラボザボツコエ(穴澗)で運行されているバスは17時30分が最終。それ以降はマイカーかタクシーしかない。夕方にスポーツ施設シコタン・アリーナを訪れる人には非常に不便だ」と訴えた。知事は、2月18日からバスの運行時間を21時まで延長することを決定し、新しいバスの購入に向けて準備を始めると答えた。サハリン本島との交通アクセス問題も関心が高かった。現在、国後島色丹島はヘリコプターの定期便と艀があるが、サハリン本島とは直接接続していない。州政府は色丹島に小型飛行機の滑走路建設に向けて調査を実施している。滑走路の建設地として有望な場所が選ばれたが、そこは自然保護区内にあり、滑走路建設は現状では不可能だ。これに対して知事は「近々、ユーリ・トルトネフ副首相と会談し、自然保護区から建設予定地を除外するよう話し合う」と語った。また、知事はレニングラードで建造中の2隻の砕氷型貨客船が2021年からサハリンとクリル諸島間で運航開始すると述べた。さらに住民は医療専門家の不足を訴えた。この問題を改善するため、医療財団の医師たちが色丹島に送られることになった。知事は薬局不足が深刻な色丹島に、4月にも新たな薬局を開設すると表明。地区行政府に設置場所の確保を指示した。

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