クリリスキー自然保護区 創立36周年を祝う

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2020/2/10

1984年に創設されたクリリスキー自然保護区が2月10日で、36周年を迎えた。保護区は単位面積あたりの動植物の豊富さ、希少種の数、魅惑的な火山の景観などの点でサハリン地域の他の保護区を超えている。現在、39人の職員がおり、管理するクリリスキー自然保護区と小クリル保護区で働いている。所長はアレクサンダー・キスレイコ。2019年のトピックを挙げると…。保護区には合計で965種の維管束植物が生育し、そのうち88種はロシア連邦およびサハリン州レッドブックに記載され、そのうち7種は希少種として注目されている。昨年、最も希少な植物であるオオバボダイジュとハクサンシャクナゲの新たな生育地が発見された。野鳥の分野では、ヴェスロフスキー湖でハクガンの群れ、トフィツキー湾の海岸でオオハシシギを初めて観察したほか、誰も見たことがなかったアオバズクの生息地も確認した。シマフクロウの保護活動では、7つの人工巣が設置され、8羽のヒナが誕生し、生態研究のためにリングが付けられた。驚きだったのは北海道羅臼で足環をつけられたシマフクロウ国後島に飛来し、家族をつくったことだ。シマフクロウが海を越え島の間を移動したことが初めて確認された。保護区は15の科学機関(研究所、大学、植物園)と共同研究を行っており、2019年は19人の外国人専門家を含む53人の研究者が訪れた。日本とのビザなし交流の枠組みで、 8月には植物や水生生態系を研究する植物学者や生態学者、9月には動物学者のグループが調査に訪れた。

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