❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2020/1/18
モスクワで開催されているロシアの野生動物をテーマにした写真展に、クリル諸島で撮影された5つの作品が展示されている。展示会は2月16日まで。主催者によると50万人が訪れるという。
「秋のカルデラ」
アレクサンダー・ヤコブレフによる写真。ロシア本土では、黄金色の秋はおなじみのイベントだが、国後島では毎年見られるわけではない。写真は、ゴロフニン火山(泊山)のカルデラ。アクセスが難しく、科学者でもめったに訪れることはない。
「銀熊」
写真家エフゲニー・コズロフスキーは、国後島に生息するユニークな銀毛のクマをとらえた。
「カワセミ」
大きく美しいカワセミは、ロシア連邦およびサハリン地域のレッドブックだけでなく、国際鳥類保護連合のレッドリストに記載されている。ロシアでは、南クリル諸島でのみ発見され、クリル自然保護区で保護されている。ユージン・コズロフスキーによる写真。
「タンチョウ」
アレクサンダー・ヤコブレフによる写真。12月のクリル自然保護区内のペスチノエ湖(東沸湖)で撮影された。若いタンチョウの家族が対岸の北海道(日本)へ渡る準備をしていた。毎年、国後島で数羽のタンチョウが巣を作って繁殖している。タンチョウは絶滅危惧種である。
「武富火山」
アンドレイ・ノシクによる写真。有名なアライド(阿頼度)火山の東400メートルに位置している。武富火山は1934年の海底噴火によって出現した新島である。
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