国後島のクリル自然保護区 営巣するシマフクロウ28ペアに増加 プラスチック製の人工巣や給餌場設置の効果

北方四島の話題

 ASTV.RU 2020/1/9

国後島のクリル自然保護区で営巣しているシマフクロウが28ペアに増加した。過去のモニタリング調査では最大25ペアが確認されていた。自然保護区では2016年から冬期の繁殖期に人工の巣を設置し、給餌場を設営するなどして繁殖に適した条件づくりを行ってきた。同じペアでは2年ごとにヒナが誕生するのが一般的だが、中には毎年孵化させるペアもいた。人工の巣は様々な材料から作られている。シマフクロウはプラスチック製の巣がお気に入りだった。2019年にはプラスチック製の巣で6羽が誕生した。2017年–2019年の3年間で、人工巣で全体で13羽のヒナが孵化している。人工巣は2016年から2019年まで合計49個が設置されている。小クリル自然保護区の色丹島でも人工の巣が2個設置されている。シマフクロウ国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに記載されているほか、ロシア連邦レッドブックでもカテゴリ1の絶滅危惧種に登録されている。個体数は世界で4,000羽を超えていないとみられ、このうちロシアには南クリル諸島をはじめ沿海地方ハバロフスク、マガダン地方に300~400ペアが営巣している。

f:id:moto-tomin2sei:20200109111236j:plain

f:id:moto-tomin2sei:20200109111222j:plain

f:id:moto-tomin2sei:20200109111251j:plain

f:id:moto-tomin2sei:20200109111307j:plain

f:id:moto-tomin2sei:20200109111320j:plain

f:id:moto-tomin2sei:20200109111336j:plain

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました