❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/12/27
80歳代の日本人女性が9月にビザなし交流訪問団の一員として択捉島を訪れた際に、地元のロシア人から「私たちの島へようこそ」と迎えられたことに不快感を覚えた。その時の旅行の詳細が読売新聞に掲載されている。訪問団64人のうち、その女性だけが、いまはなくなっている蘂取村の出身だった。子供時代を過ごしたこの島を、彼女はまだ自分たちの島だと考えている。ほかの団員は初めての訪問だった。地元のロシア人から歓迎を受けたときに、おそらくそれが彼らに不快感を与えなかった理由である。彼女は、そのような形式のロシアと日本の関係は害を引き起こすだけだと考えている。北方領土が日本の領土だということを忘れてしまうのではいか。「なぜ私たちの政府が日本人の四島への観光旅行を進めるのか理解できない。それは島の返還とはまったく関係がないことは明らかだ」と彼女は語った。
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