❐北方四島の話題
Kurilnews.ru 2019/11/11ほか
国後島のゴロブニノ(泊)とドゥボボエ地区の生徒や住民たちが時空を超えて国後島の歴史や文化を旅する創作劇「本当の人々」を上演した。題名は「アイヌ」の意味–「人間」からきている。主人公の生徒たちが偶然、アイヌが使用した土器の破片を発見したことから物語は始まる。生徒たちは時空を超えて様々な時代を訪れ、国後島で起こった重要な出来事を目撃していく。旅の中で、生徒たちはアイヌの生活や文化に出会い、日本に捕らわれたゴロフニン艦長に同情した。そして、ロシアの兵士イヴァンと日本女性の出会いと別れの物語を目撃する。やがて、そのロシア兵士は生徒の祖父だったことが分かる。そして日本人女性も見つかるが、彼女こそ生徒たちに土器の破片を見つけさせた人だった。「本当の人々」の脚本はナジェズダ・ポリューク校長が担当し、衣装などは生徒たちが歴史資料を参考にしてデザインした。ポリューク校長は「生徒たちは地域の歴史のすばらしいページに触れ、共感してくれた」と話していた。南クリル行政府のサボチキナ副市長や地区議会のボンダレフ議長も鑑賞した。このプロジェクトはドゥボボエ地区の学校職員や住民がサハリン州政府の助成金50万ルーブルを獲得して実現させた。
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