❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/10/28
色丹島マロクリリスコエ(斜古丹)にある気象台のスベトラーナ・シェぺレワ所長は、もっぱら長靴を履いて歩いている。気象台は市街地から未舗装の道路を1km歩いたところにある。市街地でオストロブノイ社の新しい水産加工場の建設工事が本格化し、トラックが頻繁に往来するようになって、道路は悲惨な状態になった。気象台には5人が働いている。「私たちは週に3回、診療所や買い物のために町に行かなければならない」–。1970年代から色丹島で暮らしている所長は、過酷な環境には慣れっこだったが、高齢となった今、さすがに現状に疲れ果てている。所長は「建設は良いことだが、この道路は片側が崖、もう一方がフェンス、凸凹道路の真ん中には深い水たまり。私たちのところにはタクシーも嫌がって来ない。知事が早く島を視察に来てくれないものか」–。行政府は「100%保証はできないが、業者は12月1日までに道路を修復すると約束している」と話している。
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