❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/10/10
国後島と色丹島、歯舞群島を管轄する南クリル都市管区のブラセンコ市長が色丹島を視察し、マロクリリスコエ(斜古丹)住民と懇談した。市長は47世帯が入居する2棟のアパート建設現場し、一部のアパートに電球がないことが分かると、欠陥をなくすよう指示した。これらのアパートは老朽住宅から移転する住民と、医療、教育、文化関係の職員のための住宅だ。今後、96世帯が入居する3棟のアパートが建設される。続いて、1969年に建設されたボイラー施設を視察し「中断のない暖房を確保することは、最も重要なタスクの1つだ。すべての故障個所をできるだけ早く修繕する必要がある」と語った。今年の暖房シーズンは10月1日に始まっている。住民との懇談で市長は、クラボザボツコエ(アナマ)にアスファルト工場が設置され、島内に初めてアスファルト道路が整備されると説明。また、天然ガスを使用する発電所の建設に関連して、サハリン州知事が燃料を受け入れるターミナルの建設について理解を示しており、ゴミ処理問題も進行中だと語った。住民からは、新築住宅への入居時期や燃料が天然ガスに変わった際の料金の問題、今後、産業として発展が見込まれる観光事業に島民がどうかかわっていけるのか、など多岐にわたる質問が出た。
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