択捉島 トラックが横転し死亡した男性の遺族 警察捜査に不信感、独自に目撃者探し

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北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2019/9/18

●…今年7月31日午前3時、択捉島のヴレべスニク(天寧)からクリリスク(紗那)へ向かう道路で、ゴルノエ村に住む24歳の男性が運転するトラックが側溝に転落した。警察の捜査でトラックが転落した後に、運転していた男性が放り出され、トラックの下敷きになって死亡したとされる。しかし、家族や友人は捜査結果に疑問を持っている。事故の前に、男性は母親や友人に電話しており、職場でケンカになったと話していた。

●…亡くなったミカエルは建設現場で働いていた。その日、作業が終わってから同僚らと酒を飲みケンカになった。ミカエルの友人ナタリアはその夜、電話で5回彼と話している。ミカエルは職場の上司マキシムとケンカになり、上司と彼の従弟で刑務所を出たばかりの男から暴力を受けたと話していたという。

●…警察の調書によると、その後ミカエルは夜中の3時にトラックに乗って突然クリリスクに向かている。無免許だった。しかし、妹によると、ケンカ騒ぎの後、ミカエルはトラックの所有者に「朝まで車内で過ごさせてほしい」と頼み、キーを借りたという。警察の調書が信じられない母親と妹は警察にもっと徹底した調査を要請した。

●…誰もが事故の原因を飲酒のせいだとみているが、午前1時に最後にミカエルと話した母親によると、彼はビール1本を飲んだだけと話し、酔っておらず冷静だった。不可解なのはミカエルの携帯電話が見つからなかったことだ。9日後になって、壊れた状態で見つかった。SIMカードもバッテリーもなくなっていた。誰もが携帯はケンカの最中に壁に投げつけられたと言ったが、母親はケンカの後に何度も息子と携帯電話で話している。ケンカは電話の後も続いていたのではないか…。家族は事故現場に別の人物がいたのではないかと考えている。

●…検視調書には、ミカエルの顔の傷は事故によるものとは記されていない。家族たちは顔の傷は人為的なものではないかと考え、それを証明するために、亡くなった直後のミカエルの顔写真を公開するとともに、広く目撃情報を募っている。

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