❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/9/16
南クリル諸島での共同経済活動の一環として、日本のゴミ処理専門家が9月13日から16日まで国後島を視察した。日本の専門家は、ユジノクリルスク(古釜布)のすべてのゴミのコンテナサイトを巡回し、ゴミがどのように収集され、埋め立てられるかを注意深く観察した。そして、ユジノクリルスクの住民が分別したプラスチック製品を特別なコンテナに保管し、廃棄物処理業者「ガランティア」が細かく粉砕する工程を視察した。また、「ガランティア」のグレベンキン社長はユジノクリリスクとオトラダ(近布内)の間にある現在の廃棄物処分場で、タイヤや段ボール、建築材料、金属を分別していると説明した。グレベンキン社長によると現在、ユジノクリルスクにはプラスチック専用のコンテナが15個設置されている。ペットボトルは細かく粉砕されて保管されているが、将来的にタイヤとペットボトルから燃料を生産する計画で、関連機器はすでに購入済みという。日本の専門家はユジノクリリスク郊外にあるゴミ焼却場の建設予定地を視察した。前回の視察時には道路から見ただけだったが、今回は工場が建つエリア、廃棄物貯蔵用の倉庫、焼却灰の埋め立て地まで実際に歩いて見学した。この状況の違いはプロジェクトがより具体化していることを示唆している。南クリル行政府の燃料・エネルギーおよびユーティリティ部門の責任者であるオルガ・キリーナ氏は「根室市を視察した際、廃棄物の収集および処理のために日本側から提示されたインフラストラクチャに関する詳細な知識は非常に役立つだろう」と語る。現在、国後島と色丹島でゴミの収集と分別の計画が策定されている。ガランティアは廃棄物の一次選別とその部分処理をすでに開始している。日本の専門家は、国後島におけるこの問題に関する前向きな動きに注目した。滞在中、日本とロシアの専門家は廃棄物管理の問題について協議し、16日に根室港に戻った。
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