❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/7/17
●…択捉島に現代美術の野外アートギャラリーが登場して2年が経過した。アイヌ人が残した考古学的遺産と現代美術を結びつけ、エトロフの自然と歴史の特異性を強調した12の芸術作品。島の人々にはそれぞれ自分の好きな作品があり、それらはエトロフの風景と暮らしの中に溶け込んでいる。
●…2017年に「エトロフ・スタイル国際ジオデザインコンテスト」が開催された。地元の大手水産企業ギドロストロイ社が主催した。世界各国の芸術家やデザイナーから62点の応募があり、その中から10チームを択捉島に招待。約1カ月間滞在し、島の石など自然素材を使い作品を制作してもらった。
●…完成した作品はクリリスク(紗那)、レイドヴォ(別飛)、キトヴイ(内岡)、ヤンキートに運ばれ自然の風景の中に展示された。作品の名前は「クリル」、「クジラの尾」、「海への階段」、「風の妹」、「パラダイスフィッシュ」、「フィッシングマジック」、「新生活」…すべて創造的アイデアを表している。
●…ギドロストロイ社の経営陣は、来年再び、ジオデザインコンテストを開催する意向だ。それは、再び島民を驚かせるだろう。エトロフに特別な芸術空間が形成され、島をさらに魅力的にすることは間違いない。
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