択捉島・紗那—内岡 遊歩道建設現場の遺跡調査 燃やされた中世の住居跡を発掘

北方四島の話題

 サハリン・インフォ2019/8/7

択捉島のクリリスク(紗那)—キトヴイ(内岡)の遊歩道建設現場で発掘調査を実施している考古学調査団が、中世の住居跡を掘り出した。場所は「クジラ-3」と呼ばれる遺跡で、見つかった住居跡は3m×3m、4m×4mの大きさで、いずれも燃えた痕跡があった。調査団長グリシュチェンコ氏は「2つの可能性がある。火事で焼けたことは十分考えられる。可能性は低いものの何らかの儀式が行われたかもしれない。以前、サハリンで発掘した時は焼けた住居跡の地下から墓が現れた」と語り、収集した木炭サンプルなどをヤンキート高原のキャンプに設けられた研究室で分析を行う。住居跡には柱の穴と炉の跡が確認でき、小さな家族が暮らしていたという。このエリアでは5~7世紀にかけての土器類が多数出土している。現在、発掘は2つのエリアで行われているが、残り3つのエリアを含めて9月末までに調査を終えることになっている。

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