❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/6/17
国後島南部のゴロブニノ(泊)とドゥボボエ地区で南クリルを管轄するブラセンコ市長とのタウンミーティングが開催された。農民の代表は飼育している牛の安全確保について訴えた。「川にサケが遡上していないので、クマは牛を狙う。特に夜は灯りがなく危険だ」と語り、街灯の設置を求めた。市長はクマの生息数を規制する措置が取られるだろうと回答。また、住民が不満を持っているごみ収集の問題について、市担当者は「料金は住宅1㎡当たりで計算されるが、ゴミの収集業者はサハリン州全体で1つの業者と決められている」と理解を求めた。2つの村の住民のためにパン屋を開業したいと考えている人は、必要な文書の作成について協力を要請したのに対し、市長は協力を約束した。島ではサハリンと海底ケーブルで結ばれたことで高速インターネットの利用が可能になったが、国後島南部は接続されていない。市長は「来年には2つの村も利用可能となる」とした。さらに住宅問題では、ゴロブニノで3世帯が入るアパート2棟、ドウボボエでは救急センターが建設されると説明した。また、ゴロブニノの住民は冬季間の暖房用に使用している輸入石炭の質が悪いことを取り上げ、薪の提供を求めた。冬季間は44世帯が暮らしているが、市長は薪の伐採、搬送、料金に関して住民や議会と協力して対応すると語った。
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