択捉島内岡 出稼ぎで来た男性が極東ヘクタールで土地を取得 自分でマイホームを建てている

北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2019/6/10

モスクワに近いベルゴロド州から択捉島に出稼ぎに来たアルタム・パシュギンさんは、極東ヘクタール政策を利用して、島内のキトヴィ(内岡)に土地を確保し、コツコツと自らの手で家を建てている。パシュギンさんが来島したのは2017年6月、叔父を頼ってきた。ギドロストロイ社で運転手の職を得た。ベルゴロドでドライバーをしていた時の給料は13,000-15,000ルーブルで、生活はギリギリだった。彼が取得した土地は10エーカーだけ、それ以上は必要なかった。アスファルト道路まで150m、さらに100m行くとオホーツク海が広がる。叔父と二人で基礎工事から行い、間もなく2階建てのマイホームが出来上がる。1階にはリビング、キッチン、バスルームがあり、2階には3部屋。窓からは散布山が見える。サハリンに住民登録がある知り合いは、無利子の住宅ローン400万ルーブルを借りて、すでに新居を構えた。住民登録がないパシュギンさんは、ローンを組めず、自分でコツコツ建てるしかない。クリルでは何をするにも、費用が割高になる。例えば、ブロック(630 x 200)は、およそ4,500ルーブル、そして配送料が同じ金額かかる。合計で約30万ルーブル必要だ。しかし、ベルゴロドで土地を買えば35万ルーブルはかかるので、極東ヘクタールで割り当てられたクリルの土地に満足している。絵に描いたような絶景、土地は肥沃でハマナスやコケモモが育つ。土地は2,400ルーブル支払って49年間賃借する権利を得た。後は5年以内に家を建てる必要がある。最近30歳の誕生日を迎えた彼は、この島で伴侶を見つけ、暮らすつもりだ。

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