国後島の「幸せの木」伐採問題 クリル自然保護区と請負業者が責任のなすりあい

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北方四島の話題

 サハリン・クリル通信2019/3/26

●…国後島のクリル自然保護区内に生育していた「幸せの木」イチイの老木(樹齢450年から800年)が道路建設工事のため伐採された問題で、クリル自然保護区と工事請負業者の間で責任のなすり合いが起きている。

●…ユジノクリリスク(古釜布)–ゴロブニノ(泊)間の工事を請け負ったトルード社は、設計段階で専門家が島に入り、希少な動植物について関係機関に照会をかけたが、クリル自然保護区からはレッドデータブックに載っている植物などの情報提供はなかった、という。自然保護区は環境法の条件のもとで工事を行うことを許可した。同社は「事前の環境調査と設計段階で自然保護区からの情報が不十分だった。作業員はリボンが結ばれた木が希少なものとは分からなかった。知っていれば伐採などしない」と強調した。

●…一方、自然保護区は「それは事実と異なる」と反論する。トルード社の専門家は調査に際して、誰にも情報を与えず、自分たちで行った。そして「希少種はなかった」という文書を作成した。「我々は確かに工事に同意したが、あくまで環境法に基づいてのことだ。彼らは、それを破って工事の邪魔になるものすべてを取り除いた。誰が正しくて誰が間違っているのか、検察当局は経緯を理解している」と話している。

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