❐北方四島の話題
サハリン・クリル通信2019/2/20
●…南クリル諸島住民の96%が4つの島の引き渡しに反対した世論調査の結果について、択捉島などを管轄するクリル都市管区のロコトフ市長代行は「予想通りの結果だった。クリルの人々の絶対的大多数は、島々の引き渡しもリースや譲渡、さらにはロシア連邦の島々からの撤退といったいかなるアディアも受け入れない意思を明確に示した。とりわけ、私たち択捉島が」と強調した。
●…全ロシア世論調査センターが2月11日から17日まで、択捉島、国後島、色丹島の18歳以上の住民7,695人に「ロシアはクリルの島々を日本に引き渡すべきか」を直接聞いた。「賛成」「回答困難」と答えた人がそれぞれ2%、圧倒的多数の96%が「ロシアの領土」であると回答した。ロコトフ市長代行は「これによって、クリルはロシアの不可欠の一部であることを、我々は再確認した」と述べた。
●…市長代行によると、世論調査について住民は、当たり前で分かりきったことを、なぜ改めて質問されるのか戸惑ったが、回答することが国家の政策にとって重要であると説明されると積極的に協力したという。
●…市長代行は地区開発の現在と将来の計画についても語った。「私たちの計画は壮大なものだ。リマレンコ知事代行と協議してターゲットを絞った投資プログラムが承認された。住宅、道路、学校、幼稚園、公共施設の建設、エネルギーシステムの近代化であり、これらは極北の島の生活の質を決定する重要な問題だ」—。
●…計画によると、2019年には複数の道路で舗装化が実現し、紗那川を渡る新しい橋も計画されている。クリリスク(紗那)とレイドヴォ(別飛)にそれぞれ新しい学校を建設するプロセスもスタートした。幼稚園の設計にも着手する。クリル諸島社会経済発展計画によって、今後3年間で約110億ルーブルが投資される予定だ。2019年に、択捉島、国後島、色丹島では4つの住宅団地の建設が始まるという。
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