❐北方四島の話題
サハリン・メディア2019/2/20
サハリン州のリマレンコ知事代行は、クリル諸島社会経済発展計画(2016-2025)に基づき今後3年間で、択捉島、国後島、色丹島の住宅建設や道路整備に110億ルーブル(185億円)を投資することを明らかにした。南クリル住民の96%が島々の引き渡しに反対した世論調査の結果を受けて、2月19日タス通信のインタビューで語った。クリル諸島社会経済発展計画はクリル諸島の輸送、エネルギー、社会インフラの開発、人口問題の解決に向けてすでに20以上のプロジェクトが実施された。リマレンコ知事代行によると、今後数年のうちに択捉島、国後島、色丹島に4つの住宅団地が建設される。また、道路のアスファルト化も大きな課題となっており、知事代行はアスファルト工事を加速し倍増させる計画で、現在20以上の路線で設計が進められている。海と空の輸送問題では、アクセス向上のため州政府が小型機2機を購入し、色丹島に新しい滑走路を建設する計画があるほか、サハリンとクリル諸島を結ぶ貨客船2隻の建造に取り組んでいる。さらに、国後島の古釜布湾と色丹島の斜古丹湾で岸壁の延長工事を予定。図書館や文化会館、幼稚園、学校など10を超える社会施設の建設が計画されている。今後2年のうちに、病院や薬局、産科センターなど5つの医療施設の建設が開始されるという。
択捉島・紗那
国後島・古釜布
色丹島・アナマ
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