❐北方四島の話題
サハリン・インフォ2019/2/11
クリル自然保護区の職員と南クリル・フィッシュ工場の従業員が国後島ラグンノエ湖(ニキショロ湖)近くの山林に迷い込んだアシカを救助し、太平洋側の古釜布湾に放した。2月10日、フィッシュ工場の従業員が、ふ化場がある山林でアシカを発見し、保護区に通報した。翌日、保護区職員が駆けつけ、網を使って捕獲した。若いトドでロシアのレッドデータブックに搭載されている。北海道と国後島の間のクナシリ海峡(根室海峡)が流氷で満たされると、海洋哺乳類は氷の罠にはまることがある。彼らは上陸する道を探し、山林に迷い込む。流氷に閉ざされるオホーツク海から太平洋沿岸に出るため、国後島を横断しようと陸上を何キロメートルも移動した事例が記録されている。今回はラグンノエ湖近くの海岸から、2.5キロ内陸まで移動した。今年、流氷は2月3日には知床半島北部を覆い始め、8日にはクナシリ海峡全体を埋め尽くした。発見されたアシカはラッキーだった。人々は太平洋まで運び、流氷のない古釜布湾で解放した。
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