南クリル航路の代替船サハリン8が撤退　物流停滞のワニノ–ホルムスク航路に集中

❐北方四島の話題

　サハリン・インフォ2018/11/29

サハリンと南クリル航路の唯一の定期船が修理のため使用できないことから、急きょ代替船として運航を始めたフェリー「サハリン8」が、南クリル航路から撤退することになった。サハリン8はハバロフスク地方のワ二ノとサハリン州ホルムスク間に運航しているフェリー。南クリル航路の代替船として、ワ二ノ–ホルムスク–コルサコフ—国後島—択捉島を結んでいた。これまで南クリルに2往復したが、天候による運航の遅れなどでワ二ノ–ホルムスク間の貨物輸送が滞り、ワ二ノ港にはフェリーを待つ車両が300台以上滞留している。このため、船会社は天候により運航スケジュールが乱れる南クリル航路から撤退し、本来のワ二ノ–ホルムスク航路に集中させることにした。南クリル航路の定期船ファルフトジノフ号は12月17日に修理を終える予定だが、代わりの船は見つかっておらず、その間、南クリルは貨物船を除き海上輸送がストップする。