2022-08

北方領土ノート

せめて墓参を、こぼれた涙 歯舞群島志発島出身の元建具職人・木村芳勝さん(87)=根室市<四島よ私たちの願い 日ロ交渉停止>1

霧の向こうに北方領土の島影が見えると、歯舞群島志発島出身の木村芳勝さん(87)=根室市=の目から涙がこぼれた。「島が懐かしい。島に帰りたい」。故郷を旧ソ連に奪われ77年目の夏。4日の洋上慰霊でのことだった。ロシアのウクライナ侵攻で故郷の島を...
北方四島の話題

知床観光船事故 日ロが遺体の移送で合意 9月にもサハリンで引き渡し

日本とロシアは4月中旬に日本のクルーズ船KAZU 1の沈没事故で死亡し、クリル諸島南部(国後島)とサハリンで発見された3人の日本人の遺体の移送について合意に達した。共同通信が報じた。日本の当局者によると、両国は遺体をサハリンの港から日本に移...
北方四島の話題

択捉島・紗那 46歳の男を暴行、殺人未遂の疑いで捜査

ロシア捜査委員会コルサコフ地区当局は、択捉島クリリスク(紗那)在住の46歳の男を少女に対するレイプと殺人未遂の疑いで拘留し、刑事事件として捜査している。これまでの調べで、男は 8 月 26 日の夜に少女に対する重大な犯罪の疑いで拘留された。...
北方四島の話題

択捉島 サハリンの観光客が興味をそそられた石の物体「これは何?」

択捉島を訪れたサハリンの観光客は、日本語が刻まれた古い石の物体に注意を向けた。「誰かこれについて何か情報を持っている人はいますか? それは択捉島にあります」と、観光客はテレグラム・チャンネル「サハリン・フリーマーケット」のユーザーに問いかけ...
北方領土ノート

旧ソ連の北方四島侵攻77年 記憶たどる元島民たち「戦争の犠牲者はいつも市民」

第2次世界大戦末期の旧ソ連軍による北方四島への侵攻開始から28日で77年。継承国ロシアのウクライナ侵攻を受け、日ロ関係はかつてなく悪化し、北方領土交渉も四島へのビザなし渡航も再開の見通しが立たなくなった。「戦争の犠牲になるのは、いつの時代も...
北方領土ノート

北方領土返還要求運動強調月間 ウクライナ侵攻も影響し領土交渉は停滞 鈴木知事も返還を訴え

「北方領土を返せー!返せ!」北方領土問題を含む日ロ平和条約交渉が進まない中、札幌で鈴木知事や元島民らが北方領土の返還を訴えました。旧ソ連が北方領土の占拠をはじめた8月は「返還要求運動強調月間」と定められていて、26日正午からおよそ100人が...
北方領土ノート

昆布で富山とのつながり実感 北方領土中学生視察団が羅臼訪問

北方領土について学ぶ富山県内の中学生視察団は25日、昆布漁が盛んな北海道羅臼(らうす)町を訪れ、富山県と北海道の食文化のつながりを実感した。「サケの聖地」と言われる標津(しべつ)町の標津サーモン科学館や、国後(くなしり)島に近い野付半島も訪...
北方四島の話題

択捉島の「長墓文化」–1万3000年前に島に住んでいた人々の謎

2019年から2020年にかけて択捉島の複合遺跡「キトヴイ-2」から、考古学者たちはソビエトと日本の家庭用品や中世の遺物とともに1万3000年~8000年前の集落を掘り起こした。人骨は出なかったが、住居跡と船の形をした儀式用の建造物が残って...
北方四島の話題

ロシアもサンマ不足? 連邦漁業庁「サンマはこれまで通り店頭に並ぶ」

ロシア連邦漁業庁は、多くのメディアがサンマ不足の可能性を指摘していることについて、「ロシアにサンマがなく、サンマ漁が行われないという意味ではない」と否定した。fishnews.ruによると、ロシアの漁船はいまだサンマ漁を開始しておらず、今シ...
北方四島の話題

イワシ・サバの漁獲量8万7,700トン サンマ漁は見合わせ「今年、サンマはロシアEEZに入らない」と専門家

極東の企業は8月22日までに、イワシ6万2,200トン、サバ2万5,400トンを漁獲した。総漁獲量は8万7,700トンに達し、昨年同期をわずか0.5%上回った。漁船の数は3分の1に減っている。イワシ、サバを追っているロシア漁船(中型と大型)...