北方四島周辺海域を中心にイワシ漁に従事するロシア船団は12月1日までに、55万7,700トンを漁獲した。これは昨シーズン全体の漁獲量54万4,000トンを上回っている。TINRO(チンロ=全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部)の報告書で分かった。
現在、ロシア漁船22隻がイワシとサバ漁に従事している。先週(11月第5週)は18隻の船団が操業し、そのうち中型・大型船6~11隻が毎日漁を行った。
今週(12月第1週)は、色丹島南東の南クリル海域、南クリル海峡など海水温が8~12℃の海域で行われた。漁船1隻の1日の最大漁獲量は780トンに達し、各船の平均漁獲量でも336トンとなり、1週間で約2万2,000トンが漁獲された。
一方、11月30日現在のサンマの漁獲量は14万5,300トン(昨年は9万5,700トン)に上った。これは、公海での推奨漁獲量(13万5,000トン)の107.6%にあたる。アジア太平洋諸国の漁船によるサンマ漁はほぼ終了したと、報告書は述べている。(fishnews.ru 2024/12/3)
