国後島・古釜布 野良犬の毒殺事件が相次ぐ 3週間で10匹、ペットも犠牲に

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北方領土・国後島の中心地ユジノクリリスク(古釜布)市内の路上で野良犬が何者かによって毒殺される事件が相次いでいる。地元住民によると「この3週間で10匹の犬が殺され、その様子を見た子供たちが精神的なショックて夜眠れない」という。

地元住民の女性によると、大量毒殺は数年前から続いている。動物が大量に死に、死骸が通行人の目の前に横たわり続けている。citysakh.ru編集部に送られてきた写真は春と夏に撮影されたものだ。

そして年末年始に、新たな犠牲に関する情報が寄せられた。

「昨日はユジノクリリスクの下部(旧日本人街)で3匹の犬が死に、上部で2匹の犬が死にました。3週間で10匹の犬が殺されました。子供たちはこれらの犬を見つけるとヒステリーを起こし、精神に影響をけ、夜眠れません」

死骸はゴミ箱に引きずられるだけで、誰も警察に通報しない。警察に事件が通報されても動物虐待の事実を記録したり捜査を行ったりしない、とその女性は言った。

国後島の住民の中には犬の近くにいることに耐えられない人々がいることを否定しないが、女性はそのような非人道的な駆除方法は不道徳であるだけでなく、動物の死骸を発見した人々の精神を傷つけると考えている。

「私の犬は獣医クリニックで私の腕の中で死んだ。彼らは毒をソーセージの中に入れてまき散らした。私たちは1匹の犬に吐かせたが、ソーセージが飛び出し、その中には半分溶けた錠剤が残っていた。彼らは毒を混ぜたパスタを調理し、いたるところにまいた。犬は数時間で苦しみながら死んだ。家庭のペットや猫さえも毒入りの食べ物からのがれることは出来ない」と女性は明らかにした。

実際、動画の 1 つには首輪をつけた死んだ犬が映っている。

女性によると、市当局はホームレスの動物の問題を解決するための人道的な方法を提供していない。国後島にはそのような犬のためのシェルターはない。

citysakh.ru 編集部は、南クリル地区の市長室に、現状の説明を求める要請書を送った。(citysakh.ru 2025/1/9)

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