択捉島のトップはコロコロ変わる 27年間でのべ12人 

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北方領土・択捉島を管轄するクリル地区議会議員は、1月31日に市長候補者の選考会を行うことを決定した。勝者は、市長と行政長(執行権)の2つの役職を1人で兼任することになる。

1998年に、市長が住民の直接投票で選出されなくなってからの27年足らずの間に、のべ12人の市長が誕生した。

最初の選考会は1998年2月3日に行われた。3人が指揮を執る意向を表明し、クリル地区議会議員が候補者との面接の結果に基づいて行政長を任命した。しかし、途中で候補者の1人が病気のため面接に出席できず、別の1人が会議中に立候補を取り下げたため、セルゲイ・ポドリャンが行政長に任命された。

ポドリャンがサハリン州政府に移った後の2001年9月、地区議会議員による5人の候補者の書類審査と面接を経て、当時市長代理だったイーゴリ・カルプマンが市長に任命された。

2006年3月の選考は、それまでと異なる方法で実施された。選考委員会が設置され、事前の書類審査で候補者を評価し、その結果が議員による検討のために提出された。候補者として手を上げた4人のうち、カルプマンは最高得点の3.4点を獲得し(候補者の1人は1.4点だった)、市長に任命された。

9か月後、カルプマンは辞任し、ヴィクトル・ジャロフが市長の職を引き継いだ。選考委員会は、行政のトップとしてのジャロフの潜在能力を 4.9 点と評価したが、彼はその能力を発揮する時間がなく、6 か月余りで辞任した。

その後の市長は1人を除き全員が契約で定められた任期を全う出来なかった。2007 年 9 月にはニコライ・ラズミシキンが市長に任命され、2010 年 1 月にはアレクサンドル・ボンダル、2011 年 5 月にはティグラン・アヴェニアン、2013 年 10 月にはニコライ・ゴリュクが任命されました (ポイントシステムは廃止され、先行委員会のメンバーは全員がゴリュクに投票した)。

2015 年 6 月には、同様の方法でイーゴリ・カルプマンが再び任命されたが、2016 年 4 月にゲオルギー・ミトリクに交代した。それから3年も経たない2019年2月、議員たちはワディム・ロコトフ氏を行政だけでなく市全体の組織「クリル地区」の長に任命した。同氏は市長代理時代を含めて6年以上在職し、これまでの同僚を上回った。

その後、2023年12月1日から2024年12月16日までアンナ・オスキナがクリル地区の市長を務めた。現在、クリル地区市長の権限はコンスタンチン・イストミン第一副市長が「市長代理」として担っている。同氏は選考に参加するのか、もし勝ったとして、どのくらい働けるのか。時が経てば分かるだろう。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2025/1/11)

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