サハリン州政府が組織する移動医療チームが11月に択捉島を4回訪問する。遠隔地の医療へのアクセスを改善する取り組みの一環で、サハリン州保健省が毎月、各自治体へ専門分野の医師を派遣している。
アレルギーと呼吸器の専門医が11月6日から8日まで訪れるのをはじめ、超音波診断の専門家は11日から15日、25日から26日にクリリスク(紗那)に到着する。また、内分泌、心臓病、小児神経科、超音波の専門医は27日から29日まで島で診察を行う。
サハリンの移動チームとは別に、択捉島のクリル地区中央病院は独自の歯科チームを組織している。11月6日と20日にゴルノエで、13日と27日にゴリャチエ・クリュチ(瀬石温泉)で移動診察が行われる。
移動式歯科診療は、2022年に購入した国産カマズ車をベースに組み立てられた特殊車両を使用する。これまで子供を含む数百人の住民が治療を受けている。(択捉島の地元紙「赤い灯台」2024/11/5)