日本の武藤大使「ウクライナ戦争後に平和条約交渉の再開を望む」

日ロ関係

日本の武藤顕駐ロシア大使は、ロシアと日本の平和条約交渉は、ウクライナ紛争後に開始される可能性があると述べた。

現在、平和条約交渉の開始を妨げているものは何なのかという質問に答えて、武藤大使はウクライナ紛争であると指摘した。「すべてが過ぎ去り次第、我々は平和条約交渉を開始することを望んでいます」と述べ、双方が交渉を開始すべきだと指摘した。

モスクワと東京は、第二次世界大戦後の20世紀半ばから平和条約の交渉を続けてきた。主な障害は、クリル諸島南部(北方領土)の主権をめぐる意見の不一致である。

終戦後、クリル諸島全体がソ連に編入されたが、日本は択捉島、国後島、色丹島、および無人島の小群(歯舞群島)の所有権を争っている。

ロシア外務省は、適切な国際法的根拠を有するこれらの領土に対するロシアの主権は疑う余地がないと繰り返し強調してきた。

ウクライナ情勢をめぐって東京が対ロシア制裁を発動したことを受けて、ロシアは平和条約に関する日本との交渉を停止した。また、クリル諸島南部での共同経済活動に関する東京との協議から撤退し、分野別対話のための黒海経済協力機構のパートナーとしての日本の地位の拡大を阻止した。(タス2024/11/5)

ロシア大統領に天皇陛下お言葉 信任状奉呈式で日本大使
(共同通信2024/11/6)

日本の武藤顕駐ロシア大使が5日、モスクワのクレムリンでロシアのプーチン大統領に信任状を手渡した際、天皇陛下のお言葉を伝達していたことが分かった。在ロシア日本大使館が共同通信の取材に答えた。日本大使館は「やりとりの内容は明らかにできない」としており、伝達されたお言葉の内容は不明。

2022年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻は今月中旬で千日を迎える。これまで天皇陛下はあらゆる機会に世界平和への願いを表明されている。

5日は新任大使28人によるプーチン氏への信任状奉呈式が実施された。昨年12月に着任した武藤氏はトップを切って信任状をプーチン氏に手渡した。会話が一切ない大使も多い中、武藤氏は記念撮影の間も含め、プーチン氏と短時間、言葉を交わす様子が国営テレビで生中継された。

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