北方領土・択捉島クリリスク(紗那)のクリル地区中央病院の内視鏡検査室に、画像が表示されるモニター付の内視鏡スタンドとフレキシブル内視鏡が新たに導入された。これによって択捉島の住民は、結腸の検査を行うためにサハリンや本土に行く必要がなくなる。
地区中央病院の内視鏡医、アレクセイ・ベチュゴフ氏は「この機器は、画像を拡大できるため、すべてを細部まで見ることができます。これにより、正確な診断が可能になります。何かがわからない場合は、ビデオを録画し、スクリーンショットを撮って、同僚に送って相談することができます」と語る。
地区中央病院ではこれまで直腸鏡検査のみが行われていたが、新しい機器の導入により、結腸検査が出来るようになる。さらに重要なのは、スタンドには強力な無停電電源装置が装備されているため、停電や電力サージが発生した場合でも、高価な機器が損傷しない。このような機器は現在、クリル諸島(北方四島を含む千島列島)で唯一のものである。(エトロフと党の地元紙「赤い灯台」2025/3/5)

