大祖国戦争中(対独戦争)、ナチスドイツに協力し、戦後サハリンに隠れ住んだ元警察官や強制収容所の看守に関する文書の展示会がユジノサハリンスクのポベダ(勝利)博物館・記念館で開かれている。
今年10月、サハリン州のロシア連邦保安庁(FSB)当局がナチスドイツとその同盟国を支援した個人に関する文書を機密解除し、同博物館に移送した。
その中には、第二次世界大戦の終結後に島に隠れて住んでいたナチスの協力者に対して戦後に開かれた事件も含まれている。
第二次大戦中、ソ連からナチスに亡命し、ウクライナとベラルーシで民間人の逮捕、拷問、処刑に関わったた元警察官や看守は、戦後、他人になりすまし偽造文書を持って、厳しい法律と公衆の目から隠れていた。しかし、祖国への裏切り者の努力は無駄だった。
サハリンのFSB当局は、ナチスに亡命した5人の文書を公開。ロシアで生まれた彼らは、大祖国戦争の困難な時期に、自らの国と祖先を捨て、ソ連とウクライナの村々を侵略したファシストのために奉仕した。
ナチス協力者の多くはウクライナ人またはロシア西部の人々で、完全に志願兵だった。ヒトラーに誓いを立て、後に数百人の同胞を処刑するという残酷さで忠誠を証明した。
同博物館は「これは非常に重要な展示会だと考えています。このプロジェクトの目的は、戦時中のナチスの犠牲者と大祖国戦争中の共犯者の歴史的記憶を保存することです」とコメントした。(sakh.online 2024/11/8)