サハリン2プロジェクト運営会社 2024年の収益9%増加 1,020万トンの液化天然ガスを生産 56%が日本向け

サハリン

 サハリン2プロジェクトの運営会社であるサハリン・エナジーの2024年の収益が前年比9%増加した。経済アナリストが同社が提出した会計書類をもとに分析した。2024年の収益は6,373億ルーブルで、2023年は5,853億ルーブルだった。世界的な制裁下においても、サハリン・エナジーが持続可能な経済発展を遂げていることを明確に示している。
 サハリン2は2024年に1,020万トンの液化天然ガスを生産した。2023年より20万トン少ないが、この差額はガス価格の上昇によって相殺された。
 同社は2つの方法で商品を販売している。1つはFOB(本船渡し)で、商品の責任と損害リスクは船積み時に売主から買主に移転する。もう1つはDES(船渡し)で、この場合、売主は指定された仕向港までの商品の配送から荷降ろしまでの全費用とリスクを負担する。
 サハリン2の天然ガスの主な購入国は日本(56.4%)で、2位は中国(27.8%)、3位は韓国(15.8%)。アナリストは中国からの購入増加を指摘している。一方、サハリン産原油の世界市場におけるシェアは約2.5%。
 サハリン・エナジーの経営陣は報告書の中で、契約で定められたLNG生産量が実際の生産量を下回っていることを示唆した。そのため、新規購入者への販売のために、無償供給が行われている。これらの供給は、LNG売買契約に基づいて行われる。
 同社は、輸送にチャーター済みの耐氷海船3隻と、購入者が提供する船舶を使用している。さらに2隻のLNG船が追加販売に備えてチャーターされている。
 サハリン2プロジェクトは、天然ガスだけでなく、サハリンブレンドオイルも市場に供給している。2024年には、原材料の出荷量は310万トンに達した。その大部分は中国向けだ。(citysakh.ru 2025/4/3)

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