ロシアと日本は4月30日、南クリル諸島海域(この場合、貝殻島周辺)における日本漁船による海藻漁業(コンブ漁)に関する協定に署名した。北海道新聞の報道によると、今年の漁獲枠は3,024トンとなる。
交渉は4月28日から30日にかけて行われた。日本側からは、北海道水産会の山口修司副会長、ロシア側からは駐日ロシア大使館参事官でロシア連邦水産庁(FOMO)のワジム・クナエフ氏が出席した。
小クリル列島のシグナルヌイ島(和名:貝殻島)海域におけるコンブ漁獲に関する条件として、日本側はロシア側に7,233万3000円(約50万5000ドル)の補償金を支払う必要がある。これは昨年より803万7700円少ない。今回の漁獲枠は3,024トンで、昨年より336トン少ない。漁期は6月1日に始まり、9月30日まで続く。
北海道水産会によると、今年の出漁船は2024年より12隻少なく、合計183隻となる。水産分野の試験研究に必要なロシア向け機材供与の費用は、昨年と同額の350万円となる。
シグナリヌイ島周辺海域におけるコンブ採取に関する二国間協定は1963年から発効している。しかし、この島はしばしば両国間の紛争の火種となっている。日本は南クリル諸島を「北方領土」と呼び、その管轄権を主張し、島々におけるあらゆる動きを監視している。
特に、2023年夏、北海道からわずか3.7キロメートルに位置するシグナリヌイ島にロシア国旗が掲げられ、灯台が修理された際、日本はこれをロシアが同島を含む南クリル諸島の他の島々に対する事実上の支配を誇示しようとする試みだと受け止めた。(sakh.online 2025/5/1)
日本、貝殻島周辺のコンブ漁でロシアに50万ドル超を支払う
