北千島・占守島 対日戦勝を祝う愛国イベントに向けてサハリンから資材輸送

千島列島

北千島のシュムシュ島(占守島)では、9月3日の軍国主義日本に対する勝利80周年を記念して大規模な愛国イベントの準備が進められている。5月7日には、サハリンから軍事愛国キャンプの設置に必要な建設資材や特殊機材を運ぶため2隻の輸送船が出港した。

ロシア軍当局が手配した輸送船は、サハリンのコルサコフ港で一部貨物を積み込んだ後、残りの貨物を積載するためカムチャツカ半島のペトロパブロフスク・カムチャツキーに向かった。もう1隻の貨物船「ヴィクトル」は、木材と資材を積載し、パラムシル島セベロクリリスクに直行する。また、ロシア非常事態省の貨物を積んだはしけ船「カピタン・フィナシン」号もペトロパブロフスク・カムチャツキーからセベロクリリスクに向かっている。

シュムシュ島への輸送作戦は3月末に開始され、これまでに特殊車両を含む様々な用途の35台が輸送された。

サハリン州運輸道路施設大臣のマクシム・ジョゴレフ氏は「輸送は州政府と連邦機関の協力により、円滑に行われています。シュムシュ島への物資輸送計画はサハリン州政府、カムチャツカ地方政府、そして国防省によって策定されました。シュムシュ島に設備の整った係留施設がないため、最終段階の輸送にははしけ船が使用されます」と語る。

シュムシュ島では、8月18日に野外軍事博物館がオープンし、国内各地からの参加者によるクリル諸島上陸作戦(千島列島上陸作戦)の再現が行われる。これに先立って7月1日からは、国際捜索隊がシュムシュ島で遺骨や遺品発掘作業を開始する。発見されたソ連兵の遺骨は栄誉をもって再埋葬され、遺品は将来の博物館に常設展示される。(satv.ru 2025/5/8)

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