北方領土・歯舞群島の水晶島 ロシア正教の礼拝堂撤去か 

歯舞群島の話題
傾く水晶島の礼拝堂(2025年2月6日撮影)

納沙布岬から約7㌔先にある北方領土・歯舞群島の水晶島に建つ礼拝堂が、撤去されたもようだ。建物は2005年にロシア正教会の礼拝堂として建てられたもので、木造建築とみられる。屋根の上にはロシア正教会で用いる金色の八端十字架を掲げている。

強風、高波など厳しい自然環境が影響したのか、近年は建物が徐々に傾むいてきていたが、今月に入って対岸の納沙布岬から礼拝堂が確認できなくなっており、同岬周辺の住民らは「撤去されたのでは」と話している。

水晶島には国境警備隊が常駐し、監視所やレーダー施設などがある。晴れていると同岬からも確認でき、昨年は島の海岸沿いにある施設が新たに増築されたことが分かっている。昨年9月発信のロシア正教会ユジノサハリンスク・クリル諸島教区のSNSによると、「老朽化から石造りに建て替えることが決まった」と書かれている。(釧路新聞電子版2025/6/18)

タイトルとURLをコピーしました