択捉島の大手漁業会社ギドロストロイの漁船団に所属する曳網漁船「ギッテ号」が9日夜、1,170トンのスケトウダラを積載し、キトヴィ(内岡)にあるヤースヌイ水産加工施設の埠頭に接岸した。「ギッテ号」は2024年に極東海域の漁獲量上位20隻にランクインし、3万5,000トン以上の魚を水揚げしているが、一度にこれほどの量が水揚げされたことはかつてなかった。
同船は南クリル諸島(北方四島周辺)、北サハリン、カムチャツカ半島など、魚のいる地域全域で操業しているが、今回の漁獲物はフリーザ海峡(択捉海峡)で漁獲された。
夜明けとともに、加工用の原料となるスケトウダラは1時間あたり約80トンのペースで船倉から陸の水産工場に汲み上げられた。この工程中、船倉内の温度は常に一定の約0度に保たれていた。(択捉島の地元紙「赤い灯台」テレグラム2025/7/10)