北千島シュムシュ島(占守島)で7月1日からソ連兵の遺体捜索調査を実施していた国際捜索隊「クリル上陸の足跡を辿る」の第一陣の活動が15日に終了した。カザフスタンからの参加者も含まれる第二陣は現地に到着しており、16日から作業を行う。

第一陣の捜索は、ソ連軍の上陸部隊と日本軍の戦車が激戦を繰り広げたセヴェルナヤ高地(165高地、四嶺山)やクルバトフ岬(国端崎) の灯台周辺とグリエフ岬の海岸線で金属探知機を使用して行われた。
※グリエフ岬(北緯50度50分8秒、東経156度29分5秒)は上陸部隊の指揮官だったV.P.グリエフ上級中尉の記憶を永遠に留めるため、2019年に命名された。
クルバトフ岬では、捜索隊が地面に埋もれた日本軍のトーチカを発見した。「部分的に発掘された後、第二陣のために手つかずのまま残されました」と捜索隊の責任者アルテム・バンドゥーラ氏は語った。
また、第一陣の捜索では高台の一つの麓で、赤軍兵士の遺体と姓が記された水筒が発見されている。現在、データの確認と遺族への連絡のための作業が進められている。水筒などは戦車との戦闘があった場所で発見されたが、ソ連軍の記録文書では兵士が上陸時に死亡したとされており、兵士の正確な死亡場所を特定することが困難になっている。(astv.ru 2025/7/16)
