在ユジノサハリンスク日本総領事館、サハリン州図書館に寄贈品「金閣寺の模型」の返却を要請

日ロ関係

2001年に在ユジノサハリンスク日本総領事館からサハリン州立総合学術図書館国際協力情報センターに寄贈され、四半世紀にわたり展示されてきた「金閣寺」の模型が、同総領事館から返却を求められている。地域住民は、同総領事館による今回の要請を、両国間の困難な関係をさらに悪化させかねない非友好的な行為と受け止めている。

金閣寺の模型は、2001年に国際協力情報センターが開館した際に、当時の日本総領事から寄贈され、同センターに展示されていた。そして今、約四半世紀を経て、同センターの主要展示の一つであった金閣寺の模型が日本側に返却される。同図書館は「多くのサハリン住民にとって、この模型は友情、信頼、そして民族間の文化交流の象徴となっています」とコメントしている。

同総領事館は金閣寺の模型は「実際には寄贈ではなく、20年以上図書館に保管されていた。これらの措置がロシアと日本の関係を悪化させることを意味するものではなく、協力は継続される」と説明した。近々、総領事館でイベントが開催されるため、金閣寺の模型が必要となり、返却を要請したという。

同図書館は、日本の美術傑作を長期間展示する機会を与えてくれたことに感謝の意を表すとともに、このような寄贈が今後も継続され、友情、教育、そして相互尊重の促進に貢献し続けることを期待しているとしている。(sakh.online 2025/7/25)

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