北千島パラムシル島 セベロクリリスク空港はヘリコプターの離着陸準備完了

千島列島

巨大地震と津波に襲われた北千島パラムシル島セベロクリリスク空港(飛行場)は、航空機の離着陸準備が完了した。海上便の運航開始は、ターミナル内の係留施設の点検後に決定される。

サハリン州政府によると、パラムシル空港は被害を受けておらず、通常通り運航している。近日中に2便の運航が予定されている。現在、ヘリコプターはカムチャッカ半島に駐機しており、運航開始の可否は気象状況に応じて決定される。

津波により、セベロクリリスク海上ターミナルの係留バースの外装が一部損傷した。海底調査、東側の桟橋、および航路の調査が近日中に実施される予定。カムチャツカ地方との間で運航されている貨客船「ギパニス」と「アナトリー・チェルネエフ」は損傷を受けていない。両船はペトロパブロフスク・カムチャツキー港に停泊中。貨物船「ヴィクトル」はセベロクリリスク港に向かっている。

サハリン州のヴァレリー・リマレンコ知事は「幸いにも、深刻な被害や死傷者は出ませんでした。人々は夕方までに帰宅しました。セベロクリリスク地区は徐々に通常の生活に戻りつつあります。現在、被害状況を調査中で、島内の施設復旧のための物資を近日中に送ります。航空交通も近いうちに再開します。港湾については、ダイバーによる海底地形の調査を実施します。安全が確保され次第、貨物船と旅客船の航行を開始します」と語った。

知事の指示により、セルゲイ・バイダコフ第一副知事を筆頭に住宅・公共サービス、エネルギー、運輸の各副大臣がセベロクリリスクに派遣され、8月1日に地域住民との会合を開く予定。

セベロクリリスクのアレクサンダー・オブシャニコフ市長は「近年で最大規模の地震による被害の除去作業を継続しています。住宅、社会的に重要な公共施設を点検し、被害状況のリストを作成しています。現在、道路から破壊された煙突を撤去しています。固形廃棄物埋立地への橋は復旧し、ごみ収集も再開しました。市内への電力供給は再開され、公共インフラも機能しています」と報告した。

7月30日朝、セベロクリリスク市から360km離れた場所でマグニチュード8.4の地震が発生した。津波は4波発生し、最も高かったのは3波目で、高さは7メートルに達し、海岸線から約250メートルまで到達した。セベロクリリスク地区では非常事態が宣言された。(sakh.online 2025/7/31)

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