千島上陸作戦80周年 占守島に高さ4mの記念碑設置 等身大の兵士像も

千島列島

サハリン州のリマレンコ知事とロシア連邦大統領府公共事業局長のセルゲイ・ノビコフ氏が北千島シュムシュ島(占守島)を訪れ、18日に開催されるクリル(千島列島)上陸作戦の記念式典の準備状況を視察した。

リマレンコ知事によると、シュムシュ島はサハリンとクリル諸島の住民にとって、1945年8月にソ連の英雄たちが第二次世界大戦の行方を決定づけた忘れ難い場所であり、戦勝80周年とクリル上陸作戦を記念するイベントの準備が進められている。「8月18日には、慰霊碑の第一段階がここでオープンし、捜索隊により発見された兵士の遺骨の埋葬式と上陸作戦の再現が行われます」と付け加えた。

式典に向けて、コルテン鋼製の等身大の兵士像やロシア軍事歴史協会が制作した高さ4メートルのモニュメントの設置作業が行われた。モニュメントは1945年8月18日、上陸初日に敵の銃眼を自らの体で覆ったニコライ・ヴィルコフ(当時26歳)とピョートル・イリチェフ(同18歳)をモデルにしている。

さらに知事らは、博物館の展示物となる捜索隊の発見物も見学した。捜索隊の代表者によると、1945年8月18日に日本軍の砲撃を受けた上陸用舟艇第554の残骸がいくつか見つかっている。同艦の艦長、ヴァシリー・グリエフは戦死し、この岬は彼の名にちなんで名付けられた。また、タンカー『マリウポリ』の甲板と対空機関銃フェンスの破片が見つかっている。

クリル上陸作戦の記憶を永続させるための作業は、プーチン大統領の指示に基づいて実施されている。セルゲイ・ノビコフ大統領府公共事業局長氏によると、兵士たちの偉業を永続させる最初の決定は1975年に下され、シュムシュ島に記念碑が建立された。「シュムシュ島の歴史保存活動が再び活発化したことは非常に重要です。今後の課題は、本格的な博物館複合施設を建設することです」と語った。(sakh.online 2025/8/10)

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