占守島の遺体捜索終了「命を犠牲にして日本軍のトーチカ破壊したソ連兵」の遺体も発見

千島列島

北千島シュムシュ島(占守島)でソ連兵の遺体捜索を行っていた国際捜索隊「クリル上陸の足跡を辿る」の捜索活動が完了した。51日間にわたる作業で8人のロシア兵の遺体を発見しし、うち7名をセヴェルナヤ山(四嶺山)の解放軍慰霊碑に埋葬した。

捜索活動には、ロシア連邦の35構成主体(共和国など)と2つの友好国から101名が参加。ソ連軍の上陸地点、激戦となった高地、破壊された戦車の周辺、トーチカや塹壕や陣地などを捜索した。8月19日には、上陸地点に近いグリェヴァ岬の日本軍のトーチカを自らの命を犠牲にして破壊したソ連兵の遺体が収容された。

また、捜索中に海軍のPコートやヘルメット、水筒、スプーン、食器、ポーチなど600点以上の遺品が発見された。遺品の中には名前が入ったものがあり、所有者の身元を特定するための資料調査が進められている。

上陸地点では、国境警備艇PK-8に装備されていた21-KM45mm砲も発掘された。さらに同じ場所で、日本軍の98式320mm迫撃砲の残骸も見つかっている。

捜索活動は、現代史センターの専門家によって考古学、人類学の両面から支援された。研究チームは頭蓋骨をスキャンし、発見された遺体の性別と年代を特定するために、デジタル復元を行った。この研究の成果は、近代戦場の調査に用いられる手法の開発に活用される。

捜索隊長のアルチョム・バンドゥーラ氏は「ロシア捜索運動サハリン州支部は、これまで11年間、クリル上陸作戦で亡くなった兵士の捜索活動を続けてきましたが、サハリン州政府とカムチャツカ地方政府の支援を得て、初めてこれほど高い組織力と技術力で調査を実施できました。これまでの捜索で州支部は1945年8月のクリル上陸作戦で亡くなった兵士134名の遺骨を発見しました。そして今年は8名の遺骨が見つかり、今回の調査の成果は、私たちにとって非常に印象深いものとなりました」と語った。(astv.ru 2025/8/21)

タイトルとURLをコピーしました