新型カニ漁船「メハニク・ツラノフ」が色丹島・斜古丹湾に到着 極東海域で操業

色丹島の話題

色丹島のカニ漁業会社オストロブノイ・クラブが発注し、レニングラードの造船所で建造されたカニ漁船「メハニク・ツラノフ」が15日、同社の本拠地である色丹島マロクリルスカヤ湾 (斜古丹湾)に到着し、歓迎式典が行われた。南クリル地区のパベル・ゴミレフスキー市長は「この出来事は地域だけでなく全国の漁業の発展にとって特別な意義を持つ」と語った。

「メハニク・ツラノフ」は極東海域でのカニ漁を目的として建造された特殊船で、レニングラードのオトラドノエ造船所で建造され、極東漁業合弁会社で長年勤務した技師ウラジーミル・ツラノフにちなんで命名された。2025年7月、全ての試験が無事に完了し、カニ漁船はロシア海事船籍登録局から必要な書類を取得した。同船は7月14日に、船上でロシア国旗掲揚式を行った後、アルハンゲリスク、ムルマンスク、北極海航路、ベーリング海を通過する複雑な航海を経て、色丹島に到着した。

同船は(プロジェクト03070船)は、日本製の罠を用いた底延縄カニ漁業向けに設計されており、漁獲物の貯蔵・輸送用に海水を満たした特殊な冷蔵タンクを備えている。Ice2クラスの耐氷性能を有し、極東海域で年間を通して操業が可能だ。

同社の発表によると、同船は全長50.45m、全幅12m、喫水6.72m、主機関出力1200kW、速力12ノット、RSWタンク容量61㎥、航続可能日数30日、乗組員30名。(sakhalin.kp.media2025/9/18)

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