北千島パラムシル島セベロクリリスク市では、7月30日に発生した地震で被害を受けたすべての集合住宅の屋根の修復が10月10日までに完了する予定だ。サハリン州のリマレンコ知事は、地方自治体の会合で市の対応について説明を受けた。
北クリル地区当局によると、セベロクリリスク市では住宅、社会インフラ、公共施設など121棟の建物が被害を受けた。幼稚園、学校、コミュニティセンター、児童美術学校、博物館・図書館、市営浴場、薬局などが含まれる。
同地区のアレクサンドル・オブシャニコフ市長は「ほとんどの建物は軽微な被害にとどまっています。最も被害が大きかったのは病院棟で、北棟は安全ではないと判断されました。建物の南側は稼働しており、患者を受け入れています。幸いなことに、外科部門は維持され、手術は引き続き可能です。X線検査と超音波検査も稼働しています」と述べた。
現在、セベロクリリスクでは新病院棟が建設中。30床の入院部門と、1シフトあたり100人の診察に対応できる外来診療所を備えている。新病院棟は耐震基準を満たし、2028年に完成する予定。
建物61棟のうち59棟では、地震で損傷した炉の立管と煙突付近の屋根が修復された。このうち21棟はサハリン州準備基金の資金を用いて市が修復し、38棟は州の共同住宅資本修繕基金によって修復された。残りの2棟は、州運営会社が10月10日までに工事を完了する予定。家財を失った70世帯が経済的支援を受けた。このため、市の予算から110万ルーブルが計上された。(astv.ru 2025/10/7)
