※国後島ニキシロにあるロシア軍駐屯地の写真が掲載されるのは珍しい。

サハリン州特別軍事作戦退役軍人協会のセルゲイ・ジガルキン会長が国後島ラグンノエ(ニキシロ)にあるロシア軍駐屯地を訪れ、ウクライナ特別軍事作戦から帰還した兵士たちの社会復帰の取り組みについて講演した。
セルゲイ・ジガルキン氏は軍でキャリアをスタートさせ、州政府のデジタル技術開発副大臣にまで昇進した。現在は軍用と民間用の無人航空機の開発、製造、改良に取り組んでいる。また、ジガルキン氏は同協会の会長として、広報活動にも積極的に取り組んでいる。同協会は兵士の民間生活への適応、愛国教育、そして就職支援を行っている。「祖国への忠誠心を証明してきた兵士たちが日常生活に戻れるよう支援することが重要だ」と強調した。

南クリル地区のパヴェル・ゴミレフスキー市長は「私たちは、特別軍事作戦に従事した退役軍人の方々、祖国を守るために命を落とした方々のご家族のニーズに心を砕いています。サハリン州におけるこの協会の設立は、退役軍人の方々を団結させるという目標を掲げて行われました。彼らは将来の国家にとって最も重要な柱となるからです。しかし、大事なのは軍事行動の後には必ず平和が訪れることを誰もが理解し、受け入れなければならないということです。そして、武器を手に国を守った人々が、可能な限り社会に適応していくことが不可欠です。特別軍事作戦に従事した退役軍人たちは、国の未来、次世代の育成、そして人々の結束と団結にとって、主要な原動力となっています。この協会が設立されたことは大変喜ばしいことです」と述べた。
同協会は2024年にサハリン州政府の支援を受けて設立された。支部はユジノサハリンスク、コルサコフ、アニワ、ノグリキ、南クリルなど10地区にあり、今後州内全地区に拡大する予定。同協会は退役軍人が医療サービスや社会保障を受けられるよう援助し、適切な生活水準を保証し、雇用や住宅問題の解決を支援している。(sakh.online 2025/10/16)


