サハリン州政府は、海上輸送と航空輸送の運賃を変更する決議を採択した。州政府によると、これは補助金を受けている路線に適用される。値上げ幅は、海上路線では20%、航空路線では12.5%から42.9%となる。新運賃は11月1日から適用される。
決議によると、「値上げの主な理由は燃料費、スペアパーツ費、修理費などの高騰で、補助金で賄われている路線の運賃の値上げ措置は財政負担を軽減することになる」と記されている。
航空運賃では、ユジノサハリンスクからクリリスク(択捉島・ヤースヌイ空港)およびユジノクリリスク(国後島・メンデレーエフ空港)への片道の運賃は現在8,000ルーブルである。変更後、国後島行きは9,000ルーブル、択捉島行きは9,600ルーブルとなる。手荷物料金は全路線で引き上げられ、超過手荷物料金は160ルーブルから400ルーブルに引き上げられる。貨物料金は200ルーブルから500ルーブルに引き上げられる。

北千島パラムシル島とカムチャツカ間のフライトは5,340ルーブルのまま据え置きとなる。また、カムチャツカからシュムシュ島(占守島)への運賃は15,000ルーブルとなる。
海上輸送は20%値上げとなる。コルサコフからユジノクリリスク港(国後島・古釜布)、クリリスク港(択捉島・内岡)、クラボザボツコエ港(色丹島・穴澗)、マロクリリスコエ港(同・斜古丹)を含む南クリル諸島への運賃は以下の通り。
スイート9,700ルーブルから11,640ルーブル、第一カテゴリー7,500ルーブルから9,000ルーブル、第二カテゴリー5,400ルーブルから6,480ルーブル、第三カテゴリー3,200ルーブルから3,840ルーブルにそれぞれ値上げされる。

クリル諸島の住民にとって特に重要な貨物輸送料金も値上がりする。40トン積載コンテナ1個あたりの輸送料金は現在の70,740ルーブルから84,890ルーブルになる。これは人口密集地域への貨物輸送コストにも影響を与える。国後島と択捉島間、およびパラムシル島とカムチャツカ半島間の他の路線でも値上げとなる。(YS.News通信社2025/10/17)