130万ルーブルを超える養育費の支払いから逃れるため、行方をくらませていた男が国後島で拘束された。男は職場を転々として、潜伏生活をしていたが、国後島から色丹島へ逃走しようとしていたところを警察官に発見され、裁判所の命令により逮捕された。
執行官は、未成年の娘への養育費の支払いを求めて強制執行手続きを進めていた。裁判所命令で養育費の定期的な支払いが義務付けられていることを知った男は、仕事を辞めて行方をくらませた。執行令状が届くたびに職を変え、養育費の負債は131万8,000ルーブルに膨れ上がった。
執行官は男に電話をかけるなど連絡を取ろうとしたが、登録住所に不在だったため、一切連絡が取れなかった。最終的に男が南クリル地区を離れ、サハリンに移住したことが判明した。しかし、彼の正確な居場所と勤務先は長らく不明のままで、執行官は男を指名手配することに決定した。
執行官は2025年夏、男が国後島におり、色丹島への逃走準備をしているとの情報を得た。男はヘリコプターに搭乗しようとしたところ、警察官に拘束され、南クリル地区執行官事務所に連行された。
執行官は、ロシア連邦行政違反法第5.35.1条第1項「養育費または障害のある親への扶養費の不払い」に基づき、男に対する行政報告書を提出した。この報告書は裁判所に送付され、裁判所は行政罰として10日間の拘留を命じた。さらに、ロシア連邦行政違反法第17.14条第1項に基づき、執行手続きに関する法律違反の報告書も提出された。この罰金は1,000ルーブルから2,500ルーブルとなる。
男は責任を問われ、出廷した後で初めて、事態の深刻さに気づき、未払いの養育費を全額支払うことを約束した。養育費の不払いは、親としての責任を著しく軽視する行為であり、子供の健康と正常な発達を危険にさらす可能性がある。(citysakh.ru 2025/10/21)