10月25日はロシアの税関職員の日。今年設立32周年を迎えた国後島のサハリン税関ユジノクリリスク支署は、ロシア連邦国家関税委員会の命令により設立され、1993年4月から業務を行っている。2025年2月から同税関を率いるのはエフゲニー・ヴォロニン税関中佐だ。「この地域で働くことの難しさと面白さ、独特の自然・地理的条件、そして何よりも活気に満ちたプロフェッショナルな同僚たちのチームワークは、クリル諸島で奉仕する機会を与えてくれたことへの感謝と誇りの気持ちを呼び起こします」と語る。
ユジノクリリスク支署は、極東地域の対外経済活動を支える上で重要な役割を果たしている。税関国境を越えた物品や車両の移動の合法性を監視し、必要な許可を確認し、関税、税金、手数料の全額支払いを確実に行うことが任務だ。
業務には、EAEU税関国境を通過する入出港船舶の監視、貨物および車両の検査、必要な税関書類の処理が含まれる。税関職員は、国境警備隊、ロシア連邦消費者権利保護・人間福利監督庁(Rospotrebnadzor)、ロシア連邦動植物検疫監督庁ロシア連邦動植物検疫局(Rosselkhoznadzor)などと緊密に連携して業務を行っている。
データを見ると、国後島の税関職員には多くの仕事が山積していることがわかる。2025年1月—9月期で、500台の国際輸送車両(船舶)の通関手続きが行われた。対外貿易取引量は約34,555トンであった。通関手続きを行った人数は4,358人に上る。11件の旅客税関申告が処理され、合計29万8,737ルーブルの関税が徴収された。36件の行政違反事件が提起され、そのうち34件はロシア連邦行政違反法の経済的に重要な条項に違反していた。
現在、税関職員の業務プロセスにおける膨大な量の文書が電子化されている。記録管理、報告、申告はすべて電子化されており、紙で行われることはない。電子文書管理はアクセス性の向上、時間コストの削減、文書処理におけるエラーの削減などで効果をあげている。
ヴォロニン税関中佐は、来年度の計画について「税関の現在および将来の目標として、適切な法執行水準の維持に加え、その権限の範囲内で通関時間の短縮を支援し、税関国境における物品および車両の移動を迅速化・簡素化するための環境整備・維持に努めます」と述べた。(kurilnews.ru 2025/10/25)



