国後島 ヒグマが人里に出没 川に遡上するカラフトマスの減少が要因?!

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国後島クリル自然保護区のダニロヴォ地区で2025年6月10日撮影

国後島では、秋になるとヒグマが村々を定期的に訪れるようになった。10月にはユジノクリリスク(古釜布)とゴリャチイ・プリャジ(瀬石)、トレチャコヴォ(秩苅別)、オトラドノエ(近布内)でクマが目撃された。クリル自然保護区は「島における天然の魚の著しい不足」によるものだと話している。

科学者たちは、地元住民が道路でクマに餌を与えている様子を捉えた動画がインターネット上で拡散していることを指摘した。「良い写真を撮ろうとしたり、動物を気遣っているつもりでクッキーやパンなどの食べ物を与えるドライバーがいます。これは絶対にあってはならないことです。まず第一に、このような餌やりは島民や観光客の命を脅かすだけでなく、ヒグマ自身も悲惨な運命を辿ることになります」と保護区は警告している。

人間の食べ物を口にしたヒグマは、人間への恐怖心を失い、再び美味しくて高カロリーな食べ物を口にしようと、人間に近づくことが多くなります。ヒグマが人里やダーチャ(別荘)、公道に近づき始めた場合、サハリン州森林狩猟局は射殺の判断を下す。

同保護区は「あなたの『親切な』餌やりは、たとえそれが無害に見えても、ヒグマを破滅させ、他の動物にも危険をもたらします。捕食者の自然な生活を妨げないことで、ヒグマの命と人々の安全を守りましょう。遠くから自然を楽しみ、野生動物は野生のままでいるべきだということを忘れないでください」と訴えている。

最新のヒグマ調査によると、クリル自然保護区には約92頭が生息している。同保護区の推定によると、個体数は80頭から105頭の間で変動しており、比較的安定している。2025年の保護区におけるヒグマの生息密度は、1,000ヘクタールあたり1.4頭だった。(astv.ru 2025/11/17)

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