サハリンのユジノサハリンスク市ブマジナヤ通りでガスボイラー棟を建設中、サハリン公益事業会社の従業員が数メートルの長さの木製水道管を発見した。専門家が調査した結果、日本が布設した旧水道管の一部であると分かった。水道管は無垢材でできており、木材の種類を特定することは現時点では困難だが、防水性を高めるために特殊な処理が施されていた。このため、地中に埋もれたまま完璧な状態で保存されていた。発見された木製水道管はサハリン州郷土博物館に寄贈された。
専門家は、水道管が埋設されてから約100年と推定している。ユジノサハリンスクの水道の歴史は、日本人が最初の水道システムを構築した1925年に始まる。建設には当時の典型的な資材、主に竹、陶器、木材といった天然の材料が使用された。
南サハリン(樺太南部)がソ連に編入された後、ユジノサハリンスク水道システムは新たな時代を迎えた。今日では、365キロメートルの水道網と数十の給水施設(取水口、ポンプ場など)からなる、ダイナミックに発展する複雑なシステムとなっている。(tia-ostrova.ru 2025/11/10)


