サハリン州のリマレンコ知事が色丹島で建設中のオストロブノイ水産加工場(斜古丹)の船舶修理場を視察した。完成すれば、サハリン州では初めて排水量6,000トンまでの船舶の修理が可能になる。これにより、サハリン島およびクリル諸島の漁業会社は、修理のために船団を海外や極東の他の地域へ輸送する必要がなくなる。

同工場には、船舶の進水・陸揚に用いられるレールが敷設されたスリップウェイ(滑走路)が設置された。オストロブノイ水産加工場は現在、船団のメンテナンスを独自に行っている。わずか1年前までは、修理のために韓国へ船を送らなければならなかった。

「漁業における輸入代替への注力は、まさに正しい、そして唯一の道です。今日、この地域はもはや船舶のメンテナンスを外国に依存していません。国産船がサハリン州の漁船団に加わり、修理施設はすでに稼働しています。これにより、経済の回復力と食料安全保障を強化することができます」とリマレンコ知事は述べた。

同工場は、サハリン州の他の漁業会社の船舶の修理拠点となる意欲を示している。「大規模な近代化工事により、当社の造船所は排水量6,000トンまでの船舶の修理が可能になり、複数の船舶を同時に修理することも可能になります。当社は、サハリン州でこの種の船舶修理を行う初の造船所となります。船団を保有する州内企業にとって、当社との提携は収益性を大幅に向上させます。船舶をウラジオストク、カムチャツカ、あるいは海外へ2、3日かけて輸送し、また戻ってくるという、燃料と時間の無駄がなくなるのです」と、オストロブノイ水産加工場の社長ミハイル・クリニッチ氏は述べた。同工場の船舶修理施設の近代化工事は、今年12月に完了する予定。同社は年間最大100隻の船舶のサービス提供体制を整えている。(サハリン・メディア2025/11/7)




