レッドリスト指定の「セミクジラ」がカムチャツカ沿岸に漂着

エトセトラ

レッドリストに指定されているセミクジラがカムチャツカ沿岸に打ち上げられた。予備調査の結果、この巨大な海洋生物は漁具に絡まった可能性があるという。海洋哺乳類の専門家は、漁具への絡まりはセミクジラの最も一般的な死因の一つであると指摘している。セミクジラはセミクジラ科に属する希少なクジラの一種である。捕鯨によって個体数は大きく減少し、いまだ回復していない。(sakh.online 2025/11/24)

Anastasiia Kunitsa
Грустные новости с Камчатки. На берегу обнаружили мертвого японского кита ( лат. Eubalaena japonica). Причина смерти пок...

※「セミクジラは記録されること自体が非常に少なく、ほとんどの生態情報が不明。環境省のレッドリストおよび日本哺乳類学会では絶滅危惧種に指定されている。生存している個体数の推定値も100 – 500頭未満と不透明であるだけでなく、繁殖率も阻害される要素が多く、最も絶滅の危機に瀕した大型鯨類の一種とされている」(ウィキペディア)

アナスタシア・クニツァのTelegramチャンネルより

死因はまだ特定されていませんが、目撃者の映像には、クジラの頭部前部にひどい絡まりが見られます。ロープがクジラの上顎に巻き付き、ヒゲに引っかかっています。近くにもロープが見えます。残念ながら、漁具への絡まりはセミクジラの最も一般的な死因の一つです。

セミクジラは摂食時に口を大きく開けますが、この時に漁具がヒゲに引っ掛かり、クジラが絡まってしまう危険性が高くなります(画像参照)。

セミクジラは非常に希少な種です。捕鯨時代に大きな被害を受け、いまだに個体数が回復していません。メスは3~5年に1頭の子クジラを出産し、妊娠期間は12~13ヶ月と長いため、回復は非常に遅いです。

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